夏着物の生地・・・絽と紗の違いを見てみます。
前回お話ししたように、絽と紗は織り方が少し違いますが、どちらも涼し気な夏着物です。
織り方はどちらも緯糸(よこいと)の何本かに対して経糸(たていと)を捻って隙間を作ります。
普通の平織りなどでは捻らずに織るので縦横が均一になるのですが、絽では数本おきに捻っているのでそこが隙間になって透けた感じになるんですね。
5本おきよりは3本おきのほうが透けるので、さらに涼し気になります。
夏の正装として着ることができるのは絽です。
その場合は、あまり透けすぎないものを選びます。
こちらは、付け下げに匹敵し、小紋ですがフォーマルとして着られる生地(反物)です。
京友禅の老舗「菱健」の品で、高級な五泉の駒絽白生地を染めています。
お茶会や結婚式でも良いですよ。
価格はちょっとお高くて、120,000円(税抜き)
こちらも小紋ですがセミフォーマルくらいまででしょうか。。
正絹の京友禅なので、品があり、涼し気ですね。
仕立て上がりで52,920円(税込)↓
柄はこのようになります。
ご紹介した絽は反物から仕立てます。
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また、仕立てをしなければならないので、この夏着用予定なら反物の場合はもう注文しましょう。
6月~9月の結婚式などでは、絽の着物となりますものね。
紗は2本の経糸に1本の緯糸を絡めていくので、かなりの透け感となります。
孟夏などに、カジュアルに着るのは紗ということになります。
カジュアルに着るという意味では、正絹にこだわらなくても良いので身近ですね。
夏はどうしても汗をかきますし、自宅で洗えるのは いいですよね。
夏着物は、下着にも気を使います。
着物が絽の場合は、長襦袢も絽であつらえるほうが良いと思います。
とはいえ、紗のほうが涼しく、半襟だけを絽にしているものなども出ています。
まだまだ衣更えなんてとお思いかもしれませんが、明日からは4月です。
すぐに暑くなり、半袖を着るようになりますもの。
夏の着物も、頭の隅に入れておいてくださいね。