タイトルを見ると、少し早いとお思いかもしれません。
今はまだ3月、衣更えまではしばらくありそうです。
夏着物は、生地から襦袢にいたるまで冬物とはあつらえが違い、夏用に仕立てなければ着られません。
生地を決め、ゆのしをして、仕立てあがるのには時間がかかります。
夏用を一つ用意したいと思ったら、もう準備をし始めなければ。。。ですね。
そもそも夏用は冬用とどこが違うのでしょう。
現代では、真冬でもノースリーブの服を着たタレントさんなどが普通にテレビに出ています。
暖房はあるし、どんな格好でも風邪を引かないということでしょうが、和服となるとちょっとした決め事があり、それを知らずに着てしまうと恥をかいてしまうことがあります。
衣更えの時期に、さりげなく夏着物に替え、涼し気に歩きたいものです。
「夏と冬の着物の違いとは」について、今日は簡単にお話しします。
■仕立て
6月の衣更えでは、まず袷(あわせ・裏地付き)から単衣(ひとえ・裏地なし)に代わります。
この時点では、まだ夏用の薄物の生地でなくとも良いです。
■生地
7月にもなると、薄物と言って、完全に夏用の生地になります。
名前や織り方をご存知の方も多いと思いますが、代表的なのが『絽(ろ)』と『紗(しゃ)』『上布(じょうふ)』です。
透け感の多い生地ですが、絽と紗では、織り方が違いますし、格も違ってきます。
ちなみに、絽は織り方で横に縞ができて、それが特徴となります。
詳しいお話は後日に回しますが、絽のほうが格上となりますし、着る時期も長くなります。
紗は、かなりの透け感で、カジュアルからセミフォーマルまでの用途となります。
上布は麻です。麻は通気性がよく、現代の洋装の生地としても人気ですね。
というわけで、フォーマル度No.1の夏用の喪服も絽で作ります。
昨今は、冬物とセットで販売されていることが多いですね。
汗をたくさん掻くのですから、当然襦袢の素材や織り方が違います。
帯も夏用は暑苦しくないものになりますし、バッグは籠のようなものや編んだものなど、涼し気に。
次回からは、絽と紗の違いや襦袢、帯などについてを、もう少し詳しくお話したいと思います。
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